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サックスの種類と難易度の違い【初心者におすすめは?】

サックス
  • サックスを始めようと思っているんだけど……
  • ソプラノ・アルト・テナー・バリトンのどのサックスを選んだらいいのか分からない
  • 最初に始めるサックスはどのサックスがいいのか教えて!

サックスにはいろいろな種類があるので、最初にどのサックスで始めたらいいのか迷ってしまう方が多いです。

サックスは安い買い物ではありません。私もサックスを始めようと思った時には比較検討に多くの時間を使いました。その結果、いい判断ができたと思っています。

そのときの経験をもとに「もし現在初心者でサックスを選ぶ状況であったならどのサックスを選ぶのか」をお伝えします。

この記事を読めば、全くサックス経験がない人が、どのサックスを選べばいいのかを自分で納得した上で選択できるようになります。

結論を一言で言うと、サックス初心者におすすめなのは「アルトサックス」です。

  1. サックスは全部で9種類:違いは音域
  2. ソプラノサックス・アルトサックス・テナーサックス・バリトンサックスの違い
    1. ソプラノサックス:最も音域が高く、音程のコントロールが難しいサックス
      1. ソプラノサックスの難易度:腹筋や肺活量はそれほど必要ないが、音程のコントロールの難易度が高い
      2. ソプラノサックスの体への負担:4種類のサックスの中で最も小さい(右手親指だけは負担が大きい)
      3. ソプラノサックスの価格:4種類のサックスの中で2番目に高い
    2. アルトサックス(一番人気):吹奏楽でよく使われるサックス
      1. アルトサックスの難易度:総合的に見て最も低い
      2. アルトサックスの体への負担:4種類のサックスの中で2番目に小さい
      3. アルトサックスの価格:4種類のサックスの中で最も安い
    3. テナーサックス(二番人気):ジャズでよく使われるサックス
      1. テナーサックスの難易度:音程のコントロールは易しいが、肺活量や腹筋が必要
      2. テナーサックスの体への負担:やや大きい
      3. テナーサックスの価格:4種類のサックスの中で2番目に安い
    4. バリトンサックス:最も音程が低く、主にベース音を担当
      1. バリトンサックスの難易度:音程のコントロールは易しいが、非常に強い腹筋や肺活量が必要
      2. バリトンサックスの体への負担:4種類のサックスの中で最も大きい
      3. バリトンサックスの価格:4種類のサックスの中で最も高い
  3. サックス初心者におすすめなのはアルトサックス
    1. アルトサックス用の教本や楽譜が充実している
    2. アルトサックスは最も値段が安い
    3. アルトサックスの難易度は総合的に最も低い
  4. 【まとめ】サックス初心者にはアルトサックスがおすすめ

サックスは全部で9種類:違いは音域

サックスは全部で9種類あります。音域の高いものから順番に並べると次のようになります。

  1. ソプラニッシモサックス(ピッコロサックスとも言います)
  2. ソプラニーノサックス
  3. ソプラノサックス
  4. アルトサックス
  5. テナーサックス
  6. バリトンサックス
  7. バスサックス
  8. コントラバスサックス
  9. サブコントラバスサックス

この9種類のうち、一般的なのは次の4種類です。

  • ソプラノサックス
  • アルトサックス
  • テナーサックス
  • バリトンサックス

この4種類以外は珍しい部類に入るサックスです。サックスをこれから始める人が選ぶことはありえません。

ここからは「ソプラノサックス」「アルトサックス」「テナーサックス」「バリトンサックス」の4つについて詳しくお伝えします。

ソプラノサックス・アルトサックス・テナーサックス・バリトンサックスの違い

「ソプラノサックス」「アルトサックス」「テナーサックス」「バリトンサックス」の違いは「音域」です。

音域が高ければ高いほど、少しの口の動きで音程が大きく変わってしまうので、音程のコントロールが難しくなります。

また、音域が高ければ高いほど管体が小さくなるので、必要な肺活量や息の圧力が少なく、また、サックスの重みによる首や肩への負担、腹筋への負担も小さくなります。

まとめると「音域が高いサックスほど音程のコントロールは難しいけれど肉体の負担は小さい」と言えます。

ソプラノサックス:最も音域が高く、音程のコントロールが難しいサックス

4種類のサックスの中で、音域が最も高いのがソプラノサックスです。ソプラノサックスはストレートタイプ(管体がまっすぐ)が定番ですが、カーブド・タイプ(管体が曲がっている)もあります。

ソプラノサックスの難易度:腹筋や肺活量はそれほど必要ないが、音程のコントロールの難易度が高い

ソプラノサックスは最も音程が高いので、音程のコントロールの難易度も4種類中トップです。

逆に、必要な肺活量は少なく、息の圧力もそれほど必要ではありません。

ソプラノサックスの体への負担:4種類のサックスの中で最も小さい(右手親指だけは負担が大きい)

ソプラノサックスは最も小さく、およそ1kgしかないので、サックスの重みによる首や肩への負担も小さいです。

しかし、ソプラノサックスは右手の親指でサックスの重さを支えるので、右手親指の負担は大きいです。

ソプラノサックスの価格:4種類のサックスの中で2番目に高い

ソプラノサックスの価格は最も安いヤマハの初心者モデル(ヤマハ YAMAHA ソプラノサックス スタンダード YSS-475)で「希望小売価格:275,000円(税込)」です。

ソプラノサックスは小さいので必要な材料なども少なくてすむのですが、アルトサックスやテナーサックスに比べて数量が多くない分だけ割高になっています。

アルトサックス(一番人気):吹奏楽でよく使われるサックス

最も人気があるサックスがアルトサックスです。音域はソプラノサックスの次に高いです。

アルトサックスの難易度:総合的に見て最も低い

ソプラノサックスに比べると音程のコントロールの難易度は下がります。初心者でも極端に音程を外すこともないので、それなりに曲を弾けるようになるまでのハードルは低いです。

私が最初にアルトサックスを吹いたときにも「半音の半分」以上の音程のズレはありませんでした。「半音の半分」程度の音程のズレであれば、初心者の間は問題ありません。

必要な息の圧力も少なめで、初心者でも比較的音が出しやすいです。

アルトサックスの体への負担:4種類のサックスの中で2番目に小さい

アルトサックスはソプラノサックスよりも大きいですが、サックスの重みによる首や肩への負担はそれほどでもありません。

とはいえ、およそ2.5kgあるので、首への負担は軽いとは言えません。適切なストラップを使うなど、きちんとケアする必要があります。

関連記事

おすすめのストラップについては「アルトサックスのおすすめストラップ【付属ストラップだと首に負担】」で詳しくお伝えしています。

アルトサックスの価格:4種類のサックスの中で最も安い

アルトサックスの価格は最も安いヤマハの初心者モデル(ヤマハ YAMAHA アルトサックス スタンダード YAS-280)で「希望小売価格:154,000円(税込)」です。

楽器は小さめで必要な材料なども少なくてすみ、流通量も多いので、4種類のサックスの中では最も安くなっています。

テナーサックス(二番人気):ジャズでよく使われるサックス

アルトサックスに次いで人気のあるサックスがテナーサックスです。音域はアルトサックスの次に高く、ソプラノサックスの1オクターブ下です。

テナーサックスの難易度:音程のコントロールは易しいが、肺活量や腹筋が必要

アルトサックスよりも音程のコントロールの難易度は下がります。初心者でも音程を取りやすいので、それなりに曲を弾けるようになるまでのハードルは低いです。

しかし、アルトサックスよりも息の圧力が必要で、そのぶん腹筋に負担がかかります。

また、テナーサックスは大きいのでアルトサックスよりも肺活量が必要になります。

上達してくると少ない息で管体を鳴らすことができるようになるので、肺活量が少ない人でもテナーサックスを吹くことができるようになります。

しかし、初心者は息を上手に使えないので少ない息で管体を鳴らすことが難しいです。

私は男性で水泳経験者でもあり、肺活量はある方です。それでも最初はアルトサックスですら低音域の音を出すことができませんでした。

テナーサックスの体への負担:やや大きい

テナーサックスは重さが3.5kgあるので、首や肩への負担も大きいです。適切なストラップを使い、休憩を適度に入れるなどして体を守る必要があります。

テナーサックスの価格:4種類のサックスの中で2番目に安い

テナーサックスの価格は最も安いヤマハの初心者モデル(ヤマハ YAMAHA テナーサックス スタンダード YTS-380)で「希望小売価格:225,500円(税込)」です。

流通量は多めなのですが、楽器が大きいため材料も多く必要で、そのぶん価格もアルトサックスより高いです。

バリトンサックス:最も音程が低く、主にベース音を担当

4種類のサックスの中で、音域が最も低いのがバリトンサックスです。アルトサックスの1オクターブ下です。

バリトンサックスの難易度:音程のコントロールは易しいが、非常に強い腹筋や肺活量が必要

バリトンサックスは非常に強い息の圧力が必要で、初心者は音を出せない可能性が高いです。

音程のコントロールは最も易しいのですが、非常に多くの肺活量が必要になります。初心者がバリトンサックスから始めるのはかなり大変です。

バリトンサックスの体への負担:4種類のサックスの中で最も大きい

バリトンサックスは重さが6.5kgもあるので、首や肩への負担も非常に大きいです。適切なストラップを使い、頻繁に休憩を入れるなどして体を守る必要があります。

バリトンサックスの価格:4種類のサックスの中で最も高い

バリトンサックスの価格は最も安いヤマハの初心者モデル(YAMAHA YBS-480 バリトンサックス ヤマハ)で「希望小売価格:660,000円(税込)」です。

流通量は少なめな上に、楽器が大きいため材料も多く必要で、そのぶん価格が非常に高くなっています。

サックス初心者におすすめなのはアルトサックス

サックス初心者におすすめなのはアルトサックスです。理由は次の3つです。

  • 教本や楽譜が充実している
  • 値段が安い
  • 難易度が低い

アルトサックス用の教本や楽譜が充実している

アルトサックスは最も流通量が多く、使用している人が多いサックスです。そのため、市販の教本や楽譜などはアルトサックス向けのものが多いです。

私が欲しかった教本や楽譜も全てアルトサックスに対応していました。

特にピアノ伴奏でサックスを演奏したい場合、アルトサックス以外のものはぐっと数が少なくなるので注意が必要です。

関連記事

初心者におすすめのサックス教本については「初心者におすすめのサックス教本【基礎練習やエチュードも】」で詳しくお伝えしています。

初心者におすすめのアルトサックスの楽譜については「【コスパ最強】初心者向けのアルトサックスおすすめ楽譜3選」で詳しくお伝えしています。

アルトサックスは最も値段が安い

4種類のサックスの「ヤマハの初心者モデル(最も安いモデル)」のメーカー希望価格(税込)は次のとおりです。

  • ソプラノサックス(YSS-475):275,000円
  • アルトサックス(YAS-280):154,000円
  • テナーサックス(YTS-380):225,500円
  • バリトンサックス(YBS-480):660,000円

どれも安くはありませんが、やはりアルトサックスが最も安いです。

中古だともっと安いものもありますが、初心者には中古サックスはおすすめできません。楽器を選ぶのが難しいからです。

ヤマハ以外のブランドであればもっと安いサックスもありますが、信頼できるメーカーとは言い切れないのでおすすめできません。

値段の違いはサックス本体だけではありません。マウスピースリードなども同様の価格差があります。

アルトサックスの難易度は総合的に最も低い

アルトサックスは4種類のサックスの中で、総合的に見て最も難易度が低いです。

ソプラノサックスは息の圧力や肺活量は少なめなのですが、音程が非常にとりづらいです。思うように曲を演奏できるようになるまでには長い時間がかかります。

テナーサックスは音程は取りやすいのですが、息の圧力や肺活量が必要で、アルトサックスよりも簡単とは言えません。

バリトンサックスは初心者の息の圧力と肺活量では音を出すことすら難しく、初心者向きとは言えません。

人によって異なりますが、ほとんどの方にとってアルトサックスが最も難易度が低いと言えます。

体格がよく、肺活量や腹筋に自信がある方はテナーサックスを選んでも大丈夫だと思います。

しかし、「ラグビー経験者(高校3年間)」「水泳経験者(小学6年間)」「ギター歴約30年」の私がテナーサックスを選ばなくて正解だったと思っているので、初心者がテナーサックスから始めるにはかなりの覚悟が必要です。

サックスは初心者だけれど他の木管楽器(クラリネットなど)の経験はあるという人はソプラノサックスから始めるのもありかもしれません。

難易度の点からは、最初に挑戦するのはアルトサックス一択だと考えています。

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初心者におすすめのアルトサックスについては「サックス初心者におすすめのアルトサックス【YAS-280一択です】」で詳しくお伝えしています。

【まとめ】サックス初心者にはアルトサックスがおすすめ

サックス初心者にはアルトサックスがおすすめです。サックスで曲を演奏できるようになるまでの時間は最も少ないですし、教本や楽譜も充実しています。

アルトサックスは価格が安いことも魅力的です。

ソプラノサックスやテナーサックスによほどの魅力を感じているのでない限りアルトサックスがおすすめです。

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