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サックス消音グッズ徹底分析【ケース・リード・スポンジなど】

サックス用アクセサリー
  • 自宅でサックスの練習をしようと思ってるんだけど……
  • 売られている消音器に効果があるのか分からない
  • 効果的な消音器があるなら教えて!

自宅で何とかサックスの練習をしたくて消音器を探している方が非常に多いです。

私もサックスの練習のための消音・減音については非常に頭を悩ませました。その結果、初心者に効果的な消音器で安価なものはないことが分かりました。

この記事を読むことで、サックスの消音器の特徴や効果、中級者以上であれば使える消音器が分かります。

結論を一言で言うと、サックスの消音は難しく、初心者におすすめできる消音器はありません。どうしても消音器を使うのであれば、消音器の欠点を考慮して練習していく必要があります。

自宅で練習するためには消音器よりも住環境の方が大切です。

自宅で練習する方法については「サックスの練習を自宅でする方法【毛布や自作の対策では難しい】」で詳しくお伝えしています。

サックスは消音が難しい

サックスは消音が非常に難しい楽器です。もともとの音量が大きい上に、楽器全体から音が出るからです。

そのため、どのような消音器であっても必ず欠点があります。消音器を使うときは欠点を受け入れて練習する必要があります。

マウスピースの近くに取り付ける消音器

サックスはリードがマウスピースに当たることで音が出る楽器です。リードとマウスピースの接触による音を小さくしようという発想で作られた消音器が次の3つです。

マウスピースの近くに取り付ける消音器はリードとマウスピース部分に影響するので、どうしてもアンブシュアやタンギングなどの練習には不向きです。

Gottsu サイレントリード:音が出なくても修正ができる上級者向け

消音性
ブレス練習の効果
アンブシュア練習の効果
タンギング練習の効果
運指練習の効果
音程操作の練習の効果×
音色操作の練習の効果×

腹筋や背筋周辺の筋肉を鍛えることができるのがGottsuのサイレントリードです。

リードを振動させないので全く音が出ません。消音性は完璧ですが、音程や音色を確認できません。音が全く出ないのでタンギングのミスや運指のミスにも気づきにくいです。

「音のイメージ→実際に音を出す→音をチェック→改善→音のイメージ→……」という練習を繰り返すことが楽器の上達の基本です。

全く音が出ない状態で「音のイメージ→実際に音を出す→音をチェック→改善→音のイメージ→……」という練習を行うのはかなり上級者向けだと言えます。

消音性は完璧ですが、初心者には使いこなすのが難しい消音器です。

エアスルーパッチ(Air-Through Patch):音量を少しでも小さくしたい中級者向け

消音性
ブレス練習の効果
アンブシュア練習の効果
タンギング練習の効果
運指練習の効果
音程操作の練習の効果
音色操作の練習の効果

マウスピースをくわえる部分に取り付けることで息を周辺に逃がし、音を小さくするのが「エアスルーパッチ」です。

マウスピースから入っていく息が少なくなるので、音量が小さくなります。「強制的に音量をピアノ~メゾピアノにする道具」と考えると分かりやすいかもしれません。

マウスピースに取り付けるため、アンブシュアやタンギングなど、口周りの練習は難しくなります。息の動きも変わるので、ブレスの練習も難しいです。

運指練習は通常と同じように行うことができます。消音性は小さいので、他の消音方法と組み合わせる必要があります。

自分でピアノからピアニッシモの音量にできるのであれば、自分で小さくした方がいいので上級者には特に必要ありません。ピアノやピアニッシモでの発音が難しい中級者が使うのにはおすすめです。

まだアンブシュアやブレスが固まっていない初心者は悪いクセがついてしまう危険があるので、おすすめできません。

silencer MkII マウスピース・サイレンサー:マウスピースだけの練習をする上級者向け

消音性
ブレス練習の効果
アンブシュア練習の効果
タンギング練習の効果
運指練習の効果×
音程操作の練習の効果×
音色操作の練習の効果×

マウスピースだけの練習をするときに音量を下げることができるのが「silencer MkII マウスピース・サイレンサー」です。

マウスピースだけで練習することでアンブシュアやブレス(呼吸)の練習ができます。口周りや腹筋周辺の筋肉を維持するのにも有効です。

マウスピースだけで練習できてサックス本体がいらないので利便性が高いです。マウスピースだけで練習している人にはおすすめです。

個人的にはサックス本体を使って「Gottsu サイレントリード」で練習する方が効果的だと思います。

マウスピースだけで練習することは賛否両論あり、初心者にはおすすめできません。初心者がマウスピースだけで練習するとアンブシュアが崩れるリスクがあります。

ベルの近くに取り付ける消音器

サックスの音はサックス全体から出るのですが、最も大きな音はベル付近から出ています。そのため、ベル付近に取り付けることで音を小さくしようという発想で作られた消音器が次の3つです。

ベル付近に消音器を取り付けると、どうしても低音部分の吹奏感や音程は変わってしまいます。低音になればなるほど息の出口がベルに集中するからです。

低音の練習はほとんどできなくなることに注意が必要です。

ベル以外の部分から出ている音に対しては消音効果はありません。結果、全体としての消音効果が小さい点にも注意が必要です。

LADE サックスミュート:効果が感じられない

消音性×
ブレス練習の効果
アンブシュア練習の効果
タンギング練習の効果
運指練習の効果
音程操作の練習の効果
音色操作の練習の効果

ただ低音が出なくなるだけになっていると思われる消音器です。ベルを防ぐことによる中音域や高音域への悪影響はあります。

低音が出なくなるだけなら低音を出さなければいいだけです。消音器としては意味がありません。

非常に安価なので試しに使ってみるという手もありますが、他の消音器を使うことをおすすめします。

エアスルーミュート(Air-Through Mute):低音が出しにくい

消音性
ブレス練習の効果
アンブシュア練習の効果
タンギング練習の効果
運指練習の効果
音程操作の練習の効果
音色操作の練習の効果

ベル付近に取り付けるタイプの中ではおすすめできる消音器です。ベル付近に取り付けるタイプなので低音域への悪影響はある程度は仕方ないと考える方にはおすすめです。

消音効果は高くないので、「エアスルーパッチ」や後述する「Magilanck アルトサックス・ミュート」などと組み合わせることで消音性を高めることになります。

「エアスルーパッチ」「エアスルーミュート」「Magilanck アルトサックス・ミュート」の3つを全て組み合わせると相当に吹きにくくなるので、取捨選択が必要です。

【自作】タオルを詰める:低音が出ない

消音性
ブレス練習の効果
アンブシュア練習の効果
タンギング練習の効果
運指練習の効果
音程操作の練習の効果
音色操作の練習の効果

ベル付近にタオルを詰めるという消音方法があります。低音域が全く出なくなりますが、中音域や高音域にごくわずかの消音効果があります。

ベルを防ぐことによる中音域や高音域への悪影響はありますので、おすすめできる消音法ではありませんが、無料でできるので試しにやってみるのはいいかもしれません。

サックス全体に取り付けるタイプ:Magilanck アルトサックス・ミュート

楽器の中にスポンジを詰めて息の量を減らして音を小さくしようとする消音器が「Magilanck アルトサックス・ミュート」です。

消音性
ブレス練習の効果
アンブシュア練習の効果
タンギング練習の効果
運指練習の効果
音程操作の練習の効果
音色操作の練習の効果

「Magilanck アルトサックス・ミュート」はサックス全体にまんべんなくスポンジを詰めるタイプなのですが、やはりどうしても低音は出にくくなってしまいます

しかし、消音効果はそれなりにあるので、「エアスルーパッチ」や「エアスルーミュート」などと組み合わせることで消音性を高めることになります。

「エアスルーパッチ」「エアスルーミュート」「Magilanck アルトサックス・ミュート」の3つを全て組み合わせると相当に吹きにくくなるので、取捨選択が必要です。

サックス全体を覆う消音器

サックス自体に取り付けるタイプの消音器はどうしても吹奏感が変わってしまいます。そのため、正しく練習できないという面があります。

また、サックスは楽器全体から音が出ているので、効果的に消音することも難しいです。

そこで、サックス全体を覆うことで音を小さくしようという発想から生まれたのが次の2つの消音器です。

楽器全体を覆うためどうしても大型になります。価格は上がりますが消音効果も上がっています。

e-sax:重さに耐えられて予算が5万円程度かけられる人におすすめ

消音性
ブレス練習の効果
アンブシュア練習の効果
タンギング練習の効果
運指練習の効果
音程操作の練習の効果
音色操作の練習の効果

「e-sax」は楽器全体を覆うことで消音しています。消音性は高く、サックスの音をテレビの音くらいまで下げることができます。昼なら特に問題ないレベルの音量です。

消音効果は高いのですが、大きくて重いので練習での負担は大きいです。

サックス全体を覆っているのでサックス内部だけでなくサックス外部にも水分が付着します。楽器のメンテンナンスは大変になります。

手元を見ることができないという不便もあります。パームキーもやや操作しづらいです。

全体を覆っているということはベル付近も覆っているということなので低音もやや出にくいです。

とはいえ、サックスに取り付けるタイプの消音器に比べると消音効果は高く、吹奏感への影響は小さいです。「重さに耐えられる人」「予算に余裕がある人」にはおすすめです。

UNISON アルトサックス用ミュート:e-saxの簡易版

消音性
ブレス練習の効果
アンブシュア練習の効果
タンギング練習の効果
運指練習の効果
音程操作の練習の効果
音色操作の練習の効果

「e-sax」の消音性を犠牲にする代わりに安価で軽くしたのが「UNISON アルトサックス用ミュート」です。

消音性が低いかわりに安くて軽くなっています。それ以外は「e-sax」とほとんど同じです。

消音性は高くなくてもいいから、演奏にできるだけ影響を与えたくない人におすすめです。

デジタル管楽器で練習する

消音器ではありませんが、デジタル管楽器で練習するという方法もあります。

消音性は完璧なのですが、運指が異なるので、サックスの代わりというわけではありません。

サックスの練習というよりも、「サックスでは基礎練習に集中して曲の演奏を楽しむのはデジタル管楽器を使う」といった使い方がおすすめです。

代表的なデジタル管楽器は次の3つです。

YDS-150:サックスに最も近いデジタル管楽器

消音性
ブレス練習の効果×
アンブシュア練習の効果
タンギング練習の効果
運指練習の効果
音程操作の練習の効果×
音色操作の練習の効果×

サックスに似せて作ったデジタル管楽器が「YDS-150」です。見た目はソプラノサックスに近いです。

電子サックスなので完全に音を消すことができます。消音性は抜群です。

しかし、息を入れさえすれば音が出るため、ブレスやアンブシュアの練習は難しいです。運指はサックスと同じなのですが操作感は違うのでサックスと全く同じというわけにはいきません。

私個人の問題かもしれませんが、試奏させてもらったときは速い運指に楽器がついてきていない印象を受けました。

サックスに似せているとはいえ、「YDS-150」で練習するだけでサックスが上達するというわけではありません

「基礎練習は本物のサックスで」「曲を演奏して楽しむのはYDS-150で」と使い分けることで音を出す時間を短くするという使い方がおすすめです。

エアロフォン: サックス奏者が少ない練習で使えるデジタル管楽器

消音性
ブレス練習の効果×
アンブシュア練習の効果
タンギング練習の効果
運指練習の効果
音程操作の練習の効果×
音色操作の練習の効果×

サックスと近い運指で操作できるデジタル管楽器がエアロフォンです。基本的に「YDS-150」と同じ形で使うのですが、エアロフォンは本番にも使える性能があります。

「YDS-150」を本番で使うのは難しいです。あくまでも練習用です。

エアロフォンはサックスの練習用というよりも、サックスをできる人が特に練習せずに使えるデジタル管楽器です。

「YDS-150」と同じように、「基礎練習は本物のサックスで」「曲を演奏して楽しむのはエアロフォンで」と使い分けることで音を出す時間を短くするという使い方がおすすめです

エアロフォンは「AE-01 エアロフォン ミニ」「AE-05 Aerophone GO」「AE-10」「AE-30」の4つがあります。

このうち「AE-01」は運指が違い過ぎてサックスの練習には使えません。「AE-05」は廉価版なので、音色がやや低品質です。

「AE-10」「AE-30」のどちらかを選ぶことをおすすめします。

EWI:本番に最も向いたデジタル管楽器

消音性
ブレス練習の効果×
アンブシュア練習の効果
タンギング練習の効果
運指練習の効果×
音程操作の練習の効果×
音色操作の練習の効果×

サックス風の運指で操作できるデジタル管楽器がEWIです。

EWIは「キーがタッチセンサー」「オクターブキーがローラー」など、サックスとの違いが大きいので、サックスの練習という意味合いは少ないです。

しかし、本番で使うには最もおすすめのデジタル管楽器です。

本田雅人氏はEWIでコンサートをしています。プロが本番で使っているデジタル管楽器は事実上「EWI」のみです。

「YDS-150」と同じように、「基礎練習は本物のサックスで」「曲を演奏して楽しむのはEWIで」と使い分けることで音を出す時間を短くするという使い方がおすすめです

EWIには「EWI USB」「EWI 5000」「EWI Solo」の3つがありますが、「EWI USB」と「EWI5000」はパソコンなどにつながないと音を出すことができません。

サックスの練習が目的であれは、EWI単体で使える「EWI Solo」をおすすめします。

私はEWI Soloを使用しています。

サックスを演奏者ごと覆う消音器:防音室

サックスを覆うとどうしても演奏に影響が出てしまいます。デジタル管楽器では運指や操作性にどうしても限界があります。そこで、演奏者ごと覆って消音しようというのが「防音室」です。

防音室は演奏への影響は全くありません。しかし、非常に高額になります。

簡易防音室:予算は約50万円

消音性
ブレス練習の効果
アンブシュア練習の効果
タンギング練習の効果
運指練習の効果
音程操作の練習の効果
音色操作の練習の効果

ヤマハやカワイが0.8畳くらいのスペースで簡易防音室を販売しています。

レンタルもあります。レンタルの場合、月額10,000円~20,000円です。

簡易防音室はあくまでも「簡易」なので完全防音ではありません。中でサックスを演奏すると、外ではテレビくらいの音量になって聞こえます。

簡易防音室は0.8畳からありますが、0.8畳では非常に狭く、冷暖房を取り付けることができません。最低でも1.2畳、できれば1.5畳くらいほしいですが、そうなると料金が700,000円を超えてきます。

また、住居スペースが防音室の分だけ減ることにもなります。

資金とスペースに余裕がある人にはおすすめできますが、防音性の高い物件に引っ越す方がいいと個人的には思います。

防音室:予算は数百万円から

消音性
ブレス練習の効果
アンブシュア練習の効果
タンギング練習の効果
運指練習の効果
音程操作の練習の効果
音色操作の練習の効果

「家自体を完全防音にする」「庭に防音室を作る」という方法です。

24時間いつでも練習できるのでメリットも大きいです。しかし、非常にお金がかかるのでほとんどの方にはおすすめできません

「プロになると決めている人」「サックスを一生の趣味にすると決めたお金持ちの人」は防音室を作ってもいいかもしれません。

【まとめ】初心者におすすめできるサックス用消音器はない

サックスに取り付けるタイプの消音器は初心者にはおすすめできません。どうしても吹奏感に影響を与えてしまい、悪いクセがつきやすくなるからです。

初心者は何もしなくても低音が出しにくいので、低音が出しにくいタイプの消音器をつけると確実に悪影響があります。

サックス全体を覆うタイプの消音器も吹奏感への影響はないとは言えませんし、デジタル管楽器はブレスやアンブシュアの練習が難しいです。

音が出ていなくても正しく練習ができる上級者であれば「Gottsu サイレントリード」をおすすめしますが、初心者が使いこなすのは難しいです。

簡易防音室や防音室は吹奏感への悪影響はありませんが、コストがかかりすぎます。

残念ながら、初心者におすすめできる消音器はほとんどないのが現実です。

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