※このページではアフィリエイト広告を利用しています

リズムの基礎(音楽之友社)【サックスに役立つソルフェージュ本】

サックス教本・楽譜・CD
  • リズムの基礎っていう教本がいいって聞いたんだけど……
  • リズムの基礎はサックスの上達にも効果があるのか分からない
  • リズムの基礎の効果的な使い方を教えて!

「リズムの基礎」という教本は完成度の割に知名度が低いので、存在そのものも知らない方が多いです。

私はサックスを始める前にギターをずっと演奏していたのですが、その頃から「リズムの基礎」にはお世話になっています。

この記事ではサックスの上達に効果的な「リズムの基礎」の使い方をお伝えします。

この記事を読んで「リズムの基礎」に取り組むことで、サックスの演奏が一段も二段もレベルアップします。

結論を一言で言うと、サックス奏者が「リズムの基礎」に取り組む場合は手と口を別々に動かす練習法に取り組むことをおすすめします。

練習するタイミングは「サクソフォーン教本」の進行具合に合わせると効果的です。

「リズムの基礎」で練習すべき人:ほぼ全員です

「リズムの基礎」はサックスの教本ではありません。リズムに関する教本です。

サックスがうまくなりたくて教本を探す場合、たいていサックスの教本を探すので「リズムの基礎」の存在すら知らない人が多いです。

しかし、「リズムの基礎」はサックス奏者には欠かせない「リズム感」を身につけることができる教本です

「リズムの基礎」は次のどれか1つでも当てはまるのであれば取り組むべきだと自信を持って言えます。

  • 楽譜を見てリズムが分からない人
  • 指とタンギングが合わない人
  • メトロノームの音が聞こえない人
  • リズム感がつかめない人
  • リズムから音楽が感じられない人

楽譜を見てリズムが分からない人

楽譜は大きくは「音価(音の長さ)」と「音程(音の高さ)」でできています。

このうち「音程」は鍵盤を補助的に使うことで楽譜が読めなくてもつかむことができます。

しかし「音価」は楽器で補助できません。自分で読み取る必要があります。「音価」が分からなければ曲のリズムも分かりません。

楽譜を見て「音価」が分からない、つまりリズムが分からない人は「リズムの基礎」でリズム感を身につける必要があります。

関連記事

サックスの練習では電子キーボードを使うと効果的です。電子キーボードについては「【サックス練習向け】電子キーボードのおすすめ【安い】」で詳しくお伝えしています。

指とタンギングが合わない人

サックスを操作するためには「指」と「口(舌)」が別々に動く必要があります。指に口がつられたり、口に指がつられたりしてしまうと速いフレーズで音とタンギングが合わなくなってしまいます。

「リズムの基礎」では手と口を別々に動かすトレーニングを数多く行います。

スケール練習でテンポを上げたとき、スラーとスタッカートが混じったリズムで舌がからまる人は「リズムの基礎」でトレーニングすることをおすすめします。

私は「リズムの基礎」にはギターでもお世話になっています。ギターは「左手」「右手」「口(弾き語りの場合)」が別々に動かないとスムーズに演奏できません。

そういう意味ではサックスよりもギターの方が難易度が高いのですが、「リズムの基礎」のおかげで飛躍的に体がスムーズに動くようになったと実感しています。

関連記事

スケール練習については「サックスでスケール練習をする意味と効果【楽しむコツも】」で詳しくお伝えしています。

メトロノームの音が聞こえない人

よく「サックスの演奏を始めると電子式のメトロノームは聞こえなくなる」という声を聞きます。確かに電子式のメトロノームの音は振り子式のメトロノームより聞こえにくいです。

しかし、問題の本質は音量ではありません。リズム感が自分の中にないから聞こえないのです。

リズム感が自分の中にあれば、頭の中ではメトロノームと同じタイミングで拍が刻まれています。いつ音が出るかが分かっているのです。出るタイミングが分かっている音は小さくても聞き取れます。

メトロノームの音が聞こえないということは自分の中に同じテンポが刻まれていないということなのです。

メトロノームの音が聞こえない人は「リズムの基礎」で練習して自分の中にリズムを作ることをおすすめします。

運指やタンギングに気を取られていても頭の中で拍が刻めないので、メトロノームの音は聞こえません。

この場合は、運指やタンギングに慣れればメトロノームの音は聞こえるようになります。

関連記事

メトロノームについては「サックス練習におすすめのメトロノーム【電子式がおすすめ】」で詳しくお伝えしています。

リズム感がつかめない人

リズムというのは拍だけが重要なわけではありません。拍と拍の間の時間が重要です。

拍と拍の間を感じられない人はリズム感がつかめていない人です。

リズム感をつかめていない人がメトロノームを使うと、拍の頭だけメトロノームと合わせるだけで、拍の頭以外の音には無頓着になってしまいます。

拍の頭だけタイミングが合っていても音楽として成立しません。

拍と拍の間の時間を感じられない人は「リズムの基礎」で練習してリズム感を養うことをおすすめします。

体を動かさないとリズムを取ることができない人も「リズムの基礎」で練習することをおすすめします。

パフォーマンスとして体を動かすのはいいのですが、体を動かさないとリズムを感じられないというのであれば、演奏に支障が出てしまいます。

リズムから音楽が感じられない人

全く音程がなくてもリズムだけで音楽は成立します。

リズムで音楽を表現できるドラマーのドラムは、ドラムだけで演奏している曲が分かります。

リズムから音楽を感じることができない人は「リズムの基礎」でトレーニングすることで、より音楽性が高まります。

私もリズムから音楽を感じられないことがあります。まだまだ勉強中なので今でも「リズムの基礎」で練習しています。

この5つのどれにも当てはまらない人はアマチュアにはほとんどいないはずです。ほとんどの人が取り組む価値があるのが「リズムの基礎」です。

サックス奏者向け「リズムの基礎」の使い方

「リズムの基礎」の練習方法:手と口が独立している練習方法に取り組む

サックス奏者は「手」と「口(舌)」を独立して動かせるようになる必要があります。

リズムの基礎はたくさんの練習法が書かれているのですが、サックス奏者におすすめなのは次の方法です。

・一拍ずつ手拍子を打ちながら書かれたリズムを読む
・拍子を振りながらリズムを読む
・拍子を数えながら、リズムを手拍子で打つ
・(二声の場合)下声を手拍子で打ち、上声をタータタでよむ

「リズムの基礎(P9~P11)」より引用

この方法は手と口で動作が分かれているので、サックス奏者におすすめです。

「リズムの基礎」では他にもたくさんの練習法が説明されています。いろいろと試してみてください。

「リズムの基礎」を練習するタイミング:サクソフォーン教本に対応させる

「サクソフォーン教本」で新しいリズムが出てきたときにそのリズムを「リズムの基礎」で練習すると効果的です。

関連記事

「サクソフォーン教本」の使い方については「【最初の一冊】サクソフォーン教本(大室勇一先生)の使い方」で詳しくお伝えしています。

サクソフォーン教本で八分音符が出てきたらリズムの基礎の八分音符を練習する、サクソフォーン教本で三連符が出てきたら、リズムの基礎の三連符を練習するといった感じです。

リズムは機械のように正確であればいいというわけではありません。あくまでも音楽を感じられることが大切です。機械的な練習にならないように注意が必要です。

【まとめ】リズム感は全ての音楽家に必要

リズムの基礎」はよほどの上級者を除いて、全てのサックス奏者が取り組むべき教本です。「リズムの基礎」に取り組むことで次のような効果が得られます。

  • 楽譜を見てリズムが分かるようになる
  • 指とタンギングが合うようになる
  • メトロノームの音が聞こえるようになる
  • リズム感がつかめるようになる
  • リズムから音楽が感じられるようになる

「リズムの基礎」で練習するときは「手」と「口」が独立した練習方法に取り組むことをおすすめします。練習するタイミングは「サクソフォーン教本」に対応させると効果的です。

リズムは機械のように正確であればいいというわけではありません。機械的な練習にならないように注意する必要があります。

関連記事

コメント

タイトルとURLをコピーしました