- アルトサックスの練習をしていたら右手親指が痛くなってきたんだけど……
- 右手親指が痛くなるのは仕方ないことなのか奏法に問題があるのか分からない
- 右手親指が痛くなったときの対処法を教えて!
アルトサックスの練習をしていて右手親指が痛くてつらい思いをしている初心者の方が非常に多いです。
私も初心者の頃は右手親指が痛くなり、アルトサックスを演奏していないときも痛みが続いていました。試行錯誤を続けた結果、痛みはなくなって今は快適に演奏できています。
そのときの経験をもとに、アルトサックスの練習をしていて右手親指が痛くなる時の原因と対処法についてお伝えします。
この記事を読むと、アルトサックスの練習をしていて右手親指が痛くなった時にどうすればいいのか、その時の状況から判断できるようになります。
結論を一言で言うと、右手親指が痛くなる原因は「右手でアルトサックスの重さを支えている」か「脱力ができてないのにアルトサックスを前に押し出している」のどちらかです。
ストラップの長さを調整したり、アルトサックスを前に押し出さないようにすることで右手親指の負担が軽減されて痛みがなくなります。
アルトサックスを練習していて右手親指が痛くなってしまう2つの原因と対処法
アルトサックスを練習していると右手親指が痛くなってしまうことがあります。右手親指が痛くなる原因は次の2つです。
- アルトサックスを右手親指で持ち上げている
- 脱力ができていないのにアルトサックスを前に押し出している
原因1:アルトサックスを右手親指で持ち上げている
アルトサックスはおよそ2.5kgあります。アルトサックスを親指で持ち上げているということは、2.5kgの重さを親指一本で持ち上げているということです。
そんな状態を長時間続けていたら痛みが出るのは自然です。
対処法:ストラップの長さを調整する
アルトサックスを持ち上げていると感じた人はストラップの長さを調整してください。
アルトサックスを親指で支えているということはストラップが長すぎるはずです。
持ち上げなくても自然と口にマウスピースがくるように長さを調整することで親指でアルトサックスを持ち上げる必要がなくなります。
原因2:脱力ができていないのにアルトサックスを前に押し出している
アルトサックスを立って演奏する場合、次の2つの構え方があります。
- アルトサックスを右手親指で押し出さずに構える
- アルトサックスを右手親指で前に押し出して構える
右手親指で押し出さずに構える場合、アルトサックスをぶら下げて演奏する形になります。アルトサックスのカーブの部分がお腹に軽く当たる感じです。
右手親指で押し出さない構え方の場合、親指には全く力が加わりません。ただサムフックに親指が触れているだけです。
対してアルトサックスを親指で前に押し出して構える方法もあります。親指で前に押し出して構える方がいい音になりますし、見た目もかっこいいです。
しかし、右手親指でアルトサックスを押し出す構えは、音のよさとかっこよさの代償に右手親指にサックスの重さがかかります。
対処法:脱力ができるまではアルトサックスを前に押し出すのをやめる
本来であれば親指で前に押し出す構え方が原因で親指が痛くなることはありません。横から押しているだけでは大きな力はかからないからです。
しかし、あくまでも脱力ができていればの話です。
キーを押さえるときに脱力ができていない、つまり、必要以上の力でキーを押さえてしまうと、右手親指にはサックスの重さだけでなく他の4本の指で握る力も加わります。
結果、必要以上に大きな負担がかかり右手親指が痛くなってしまうのです。
アルトサックスを前に押し出しているだけなのに右手親指が痛くなってしまう人は脱力ができていないと考えられます。
脱力すれば痛みは軽減するのですが、「完璧な脱力」は簡単にできるものではありません。
脱力を意識することは非常に大切です。しかし、すぐにできることではありません。
右手親指が痛い場合はとりあえずアルトサックスを前に押し出す構えを押し出さない構えに変えることをおすすめします。
【まとめ】アルトサックスの練習で右手親指が痛いときの対処法
アルトサックスを練習していて右手親指が痛くなったら、まずは右手親指でサックスを持ち上げていないか確認してください。
もし持ち上げているようであれば、持ち上げなくてもすむようにストラップの長さを調整すれば大丈夫です。
ただし、首に負担がかかるので付属品のストラップを使っている人は交換することをおすすめします。
アルトサックスを持ち上げていないのに右手親指が痛い場合はアルトサックスを前に押し出していないか確認してください。
前に押し出した方がいい音が出るのですが、脱力ができていない状態でアルトサックスを押し出すと右手親指を痛めてしまいます。
いったんアルトサックスを前に押し出さない構えに変更し、脱力が上手になったときに前に押し出す構えに挑戦することをおすすめします。
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