- 付属品のマウスピースは交換したほうがいいって聞いたんだけど……
- 初心者はどのマウスピースを選んだらいいのか分からない
- マウスピースの選び方を教えて!
付属のマウスピースは交換した方がいいと言われても、どのマウスピースに交換すればいいのか、どうやって買ったらいいのか分からずに悩んでしまう方が多いです。
私もマウスピースを交換するときには非常に迷いました。マウスピースは個体差が大きいと聞いていて、自分にいいものを選べるのか不安でした。
そんな中、いいマウスピースを買うことができました。今でも不満なく使っています。
そのときの経験をもとに、「もし現在初心者でマウスピースを交換しようとするならどのマウスピースを選ぶのか」をお伝えします。
この記事を読めば、全くサックス経験がない人が、どのマウスピースを選べばいいのか、自分で納得した上で選択できるようになります。
結論を一言で言うと、アルトサックス初心者が真っ先に交換するマウスピースは「Gottsu Jazz Soloist C」がおすすめです。
サックス本体に付属しているマウスピースはできるだけ早く替えた方がよい

通常はサックスを購入すると次のようなマウスピースが付属しています。
- ヤマハ(カスタム以下):ヤマハ YAMAHA アルトサックス マウスピース AS4C
- セルマー:セルマー・パリ アルトサックス マウスピース S90 180
- ヤナギサワ:ヤナギサワラバー#4
アルトサックス初心者は「ヤマハ(カスタムモデル以下)」を購入する方が多いと思います。
私もヤマハのエントリーモデル「YAS-280」を購入しました。アルトサックス初心者の最初の一台には「YAS-280」をおすすめします。
詳しくは「サックス初心者におすすめのアルトサックス【YAS-280一択です】」でお伝えしています。
ヤマハ(カスタム以下)には「4C」というマウスピースが付属しているのですが、できるだけ早く別のマウスピースに交換することをおすすめします。
私はヤマハのマウスピースで練習を初めて半年ほど経った頃にマウスピースを交換しました。すると、「音程の正確さ」「出せる音域」などが大幅に改善しました。
もっと早く交換しておけばよかったと思っています。
一言で言うと、4Cというマウスピースはサックスっぽい音が出せません。上級者が吹くと違ってくるとは思いますが、当時の私が4Cで吹くと鍵盤ハーモニカのような音になってしまいました。
付属のマウスピース「4C」は初心者であってもできるだけ早く交換することをおすすめします。
サックス初心者は音が出やすいマウスピースを選ぶ

サックス初心者がマウスピースを選ぶときには次の2点が重要です。
- 選定がいらないマウスピースを選ぶ
- 音が出やすいマウスピースを選ぶ
選定がいらないマウスピースを選ぶ
マウスピースはサックス本体と同様に個体差があります。ほんの少しの違いで音質や吹きやすさが変わってしまうので、たとえ同じ型番のものでも違いが出てしまいます。
特にセルマーやメイヤーのようなメーカーは個体差が大きく、選定なしで買うのはリスクが大きすぎます。しかし、初心者がマウスピースを選定することはほぼ不可能です。
そこで、選定が不要、つまり個体差が小さいマウスピースのメーカーを選ぶことが大切になります。
個体差が少ないマウスピースのメーカーは次の2つが有名です。
- Gottsu(ゴッツ)
- AIZEN(アイゼン)
どちらも最新の技術でマウスピースを製造しているメーカーで、個体差が小さいです。
初心者は自分に合ったマウスピースの選定ができないので「Gottsu」「AIZEN」のどちらかのメーカーからマウスピースを選ぶことをおすすめします。
音が出やすいマウスピースを選ぶ
サックス初心者は「音の出やすさ」を最優先にマウスピースを選ぶことが大切です。
サックスという楽器はギターやピアノに比べると音自体を出すことが難しいからです。
音が出なければ練習も面白くありませんので練習が続かない可能性が高いです。そもそも音が出なければ音楽になりません。
とにかくサックス初心者は「音の出やすさ」を最優先に選んでいくことが大切です。
音の出やすいマウスピースの条件は次のとおりです。
- 材質はハード・ラバー(エボナイト)のものを選ぶ
- ティップ・オープニングは狭いものを選ぶ
材質はハードラバー(エボナイト)を選ぶ
マウスピースは様々な材質で製造されていますが、主要な材質は「ハードラバー(エボナイト)」と「メタル(金属)」です。
ハードラバー(エボナイト)製のマウスピースは音量は小さめですが、音の立ち上がりが速くコントロールしやすいです。
対してメタル(金属)は大きな音量が出るのですが、音の立ち上がりが遅く、思ったタイミングで音を出すのが難しいです。
サックス初心者は音量よりも音のコントロールのしやすさを重視すべきなので、材質はハードラバー(エボナイト)がおすすめです。
ティップ・オープニングは狭いものを選ぶ
リードとマウスピースの距離(広さ)のことを「ティップ・オープニング」と言います。
サックスはリードをマウスピースに当てることで音を出す楽器です。リードがマウスピースに当たらなければ音は出ません。
ティップ・オープニングが広いマウスピースで音を出す場合、リードをマウスピースに触れさせるために「強い息」と「強い口周りの筋肉」が必要です。
逆にティップ・オープニングが狭いマウスピースで音を出す場合は「弱い息」「弱い口周りの筋肉」であってもリードをマウスピースに触れさせることができます。
仮に息が弱く口周りの筋肉も弱いサックス初心者がティップ・オープニングの広いマウスピースで音を出そうと思ったら、マウスピースを噛みしめるしかなくなってしまいます。
マウスピースを噛みしめるのは非常に悪いくせで、音質が悪くなるだけでなく唇も痛めてしまいます。
悪い癖をつけないためにもティップ・オープニングが狭いマウスピースを選ぶことが大切です。
音の出しやすさはマウスピースだけでは決まりません。リードとの組み合わせ(相性)も大切です。
サックス初心者のリードの選び方については「【初心者向け】アルトサックスにおすすめのリード【育て方や手入れも】」で詳しく解説しています。
サックス初心者におすすめのマウスピース: Gottsu Jazz Soloist C

サックス初心者は選定のいらないメーカーである「Gottsu」「AIZEN」のマウスピースを選ぶことが大切です。
また、サックス初心者は「音が出やすいマウスピース」つまり「ハードラバー(エボナイト)製でティップ・オープニングが狭いマウスピース」を選ぶべきです。
このことを踏まえて、いよいよ具体的なマウスピース選びに入ります。
「Gottsu」と「AIZEN」からは次のマウスピースが販売されています。それぞれのマウスピースの材質とティップ・オープニングは次の通りです。
「Gottsu」 のマウスピース
| 材質 | 最も狭いティップ・オープニング | |
| Sepia Tone | シリコンラバー | 1.8mm |
| Sepia Tone VI | エボナイト | 1.8mm |
| Sepia Tone VI Marble | マーブルエボナイト | 1.8mm |
| VI Custom | エボナイト | 1.8mm |
| Jazz Soloist | エボナイト | 1.6mm |
| Jazz Soloist Marble | マーブルエボナイト | 1.6mm |
| Bebop | 合成樹脂 | 1.8mm |
| Sepia Tone Jazz Metal | 真鍮 | 1.8mm |
| Metal HL 2018 | 錫合金 | 1.8mm |
「AIZEN」 のマウスピース
| 材質 | 最も狭いティップ・オープニング | |
| GR | 非公開 | 1.8mm |
| JazzMaster | 非公開 | 1.8mm |
| NY | 非公開 | 1.8mm |
| SO | 非公開 | 1.7mm |
材質がエボナイトでティップ・オープニングが最も狭いのはGottsuの「Jazz Soloist C」です。
スタイルもジャズ・ポップス・クラシックと幅広いので、そういった意味からも 「Gottsu Jazz Soloist C」 が初心者におすすめです。
マウスピースの寿命を伸ばす方法

マウスピースには寿命があります。次のような理由でマウスピースが痛むからです。
- 演奏することで何度もリードとマウスピースが接触して摩耗する
- 水分をふき取るためにマウスピースの内側をスワブが通ることで摩耗する
- マウスピースに前歯を当てることでマウスピースの上部が摩耗する
- 水洗いするときに熱で微妙に変形する
上記の4つの原因のうち1はどうしようもありませんが、2.3.4はある程度対処できます。対処法は次のとおりです。
- マウスピース用のスワブを使い、演奏後に1回だけ通す
- マウスピースパッチを貼る
- 水洗いをするときは体温よりも低い水で行う
マウスピース用のスワブを使い、演奏後に1回だけ通す
サックスを演奏した後は水分をふき取るためにスワブを通します。
しかし、マウスピースにサックス本体用の大きなスワブを通すと、かなり強引にスワブを通すことになります。
かなり強い力でマウスピースの内側をこすることになってしまい、マウスピースの寿命を縮めてしまいます。それを防ぐためにマウスピース用の小さいスワブを使います。
また、スワブを通す目的は水分をふき取るためです。マウスピースはサックス本体と違って内側の構造はシンプルなので1回通せば十分です。
ゆっくりとていねいに1回だけスワブを通すとマウスピースの摩耗を最低限に抑えることができます。
マウスピース用のスワブは「ヤマハ YAMAHA クリーニングスワブ S CLSS2」がおすすめです。
スワブについては「サックスのスワブの使い方【マウスピースにはマウスピースサイズのスワブを】」で詳しくお伝えしています。
マウスピースパッチ(歯があたるところに貼るシール)を貼る
サックスは上の前歯をマウスピースに当てて演奏します。その結果、演奏を繰り返すうちに歯があたる部分が削れていくことになります。
長くマウスピースを使っていると見てすぐに分かるくらいにはマウスピースが削れます。
前歯によるマウスピースの削れを防ぐためにはマウスピースパッチを貼るのが一番です。マウスピースパッチには色々な厚さのものがありますが、どれが合うかは人によって異なります。
数百円で買えますので、試しながら自分に合ったものを見つけてください。
マウスピースパッチは消耗品です。歯が当たる部分に線がついてきたら交換することをおすすめします。
水洗いをするときは体温よりも低い水で行う
マウスピースは口で咥えるものなので、練習を繰り返すにつれて乾燥した唾液(白い粉のようなもの)が付着します。この汚れを取るためには水洗いが必要です。
しかし、マウスピースを熱いお湯で洗ってしまうと熱によってマウスピースが変形してしまう可能性があります。
エボナイトは50℃を超えると熱により変形しますので、50℃よりも低い温度、余裕を見て30℃くらいの冷たいと感じる温度の水で洗うことが大切です。
こういった点に注意すればマウスピースの寿命を伸ばすことができます。
【まとめ】サックス初心者におすすめのマウスピースはGottsuの「Jazz Soloist C」

サックスを買った時にはマウスピースも付属していますが、できるだけ早いタイミングでマウスピースは交換することをおすすめします。
サックス初心者におすすめのマウスピースは 「Gottsu Jazz Soloist C」 です。選定が不要で、初心者にも吹きやすいからです。
マウスピースは「マウスピース用のスワブを使い、演奏後に1回だけ通すこと」「マウスピースパッチを貼ること」「水洗いをするときは体温よりも低い水で行うこと」でマウスピースの寿命を伸ばすことができます。
- 音の出しやすさはマウスピースだけでなく、リードも大切です。リードについては「【初心者向け】アルトサックスにおすすめのリード【育て方や手入れも】」で詳しくお伝えしています。
- マウスピースを長持ちさせるためにはマウスピース用のスワブを使うことが大切です。マウスピース用のスワブは「ヤマハ YAMAHA クリーニングスワブ S CLSS2
」がおすすめです。
- マウスピースを長持ちさせるためにはマウスピースパッチを使うことも大切です。マウスピースはいろいろと試すことが大切ですが、最初の1枚に「ノナカマウスピースクッション0.36
」がおすすめです。



コメント